介護保険の要であるケアマネジャー

介護保険の現状

さて、12年を経過した介護保険制度、今どんな状況なのでしょうか。

また、制度が始まってからどう変わってきているのか分析してみました。

ケアマネジャーとして、今後どう進むべきかヒントになればと思います。

介護保険の現状

厚生労働省が発表している介護保険の現状です。

(1)被保険者数:介護保険被保険者証を持っている人(介護保険の認定を受けられる人)

65歳以上の被保険者数は、制度開始時(2000年4月末)から(2012年4月末)まで約821万人(38%)増加。

区   分 2000年4月末 2003年4月末 2004年4月末 2005年9月末 2012年4月末
  被保険者数      2,165万人    2,398万人    2,453万人    2,543万人    2,986万人
2015年には、団塊の世代が高齢期に(65歳)に到達します。団塊の世代とは

それに伴い2015年には「高齢者人口」は、3,277万人(2005年9月末より734万人増加)に、「高齢者世帯」は570万世帯に増加、認知症高齢者も現在の約150万人から、2015年には約250万人に増加すると予想されています。



(2)認定者数:介護保険の介護認定を受けいる人

要介護認定を受けている方は、制度開始時(2000年4月末)から(2012年4月末)まで約315万人(144%)増加。

区   分 2000年4月末 2003年4月末 2004年4月末 2005年4月末 2012年4月末
認定者数 218万人 349万人 387万人 411万人 533万人
認定者数/被保険者数 10.1% 14.5% 15.8% 16.7% 17.9%

要支援・要介護度別の増加率(介護保険事業状況報告2000年4月末〜2009年3月分)

要支援・要介護1(軽度認定者)の認定者を受けられた方が大幅に増加 140%の増

急増する軽度者は認定率の地域格差が大きく、事業所の「掘り起こし」も考えられると指摘する人もいる。

 区  分  要支援+要介護1  要介護2   要介護3   要介護4   要介護5 
増加率 140% 109% 133% 74% 78%


(3)サービス受給者数:介護保険の認定を受けてサービスを利用している人

10年3ヶ月で、居宅(在宅サービス)34.9%、施設サービス62.7%、地域密着型サービス(2006年より)62.5%、全体で38.8%の増加

区   分 2000年4月 2003年4月 2004年4月 2005年4月 2007年4月 2008年4月 2009年4月
居宅サービス 97万人 201万人 231万人 250万人 257万人 268万人 278万人
施設サービス 52万人 72万人 76万人 78万人 81万人 82万人 82万人
地域密着ービス - - - - 17万人 20万人 22万人
合  計 149万人 273万人 307万人 328万人 356万人 371万人 383万人


(4)総費用の伸び:介護保険にかかる全体の費用のこと

介護保険の総費用は、毎年増加している。00年度〜05年度の伸び率188%

区   分 00年度実績 01年度実績 02年度実績 03年度実績 04年度予算 05年度予算
費用額 3.6兆円 4.6兆円 5.2兆円 5.7兆円 6.3兆円 6.8兆円

介護認定の対象者となる65歳以上人口の増加、団塊世代の高齢期到来による更なる増加により介護保険利用者の増加も当然予測されるところです。


併せて、介護保険認定者のサービス利用も増加の一途をたどっています。


特に軽度の認定者伸びが顕著に現れています。

それに伴い介護保険の費用額も毎年増加し、保険料も高額になっているところです。


このままで推移すると、みんなで支えあう基本的な理念としてある、介護保険の運営はどうしても無理が来ると思います。


今後、どうすれば持続的にこの制度を運営できるか、大幅な制度改正を繰り返し行っています。団塊の世代800万人が2025年に75歳以上となりますが、国が進めている地域ケアシステムの構築が急務となるでしょう。