高齢者虐待防止

2、高齢者虐待の実態

平成15年度に実施された「家庭内における高齢者虐待に関する調査」をもとに虐待の実態を分析

1、高齢者虐待の主な種類

調査は、全国の介護保険事業所、保健所、保健センターから16,802箇所を抽出し、アンケート調査を実施したもので、その中で担当ケアマネジャーの回答(1,991件)を分析したものです。

調査で定義した虐待の区分のうち、脅かしや侮辱などの言語や威圧的な態度、無視、嫌がらせ等によって精神的、情緒的苦痛を与える心理的虐待が63.6%で最も多く、次いで介護・世話の放棄・放任(ネグレクト)が52.4%、身体的虐待が50.0%を占めていました。

また、本人の合意なしに財産や金銭を使用したり、本人の希望する金銭の使用を理由無く制限するなど経済的虐待も22.4%のケースでみられ、様々な形での虐待が行われていました。


2、虐待の発生要因

虐待の発生要因について影響があったと思われることとして次のような項目が上位を占めていました。
また、虐待者や高齢者の性格や人格、人間関係上の問題が上位を占めていますが、高齢者に対する介護負担が虐待につながっていると考えられるケースも少なくないことがわかります。

家族、親族との関係、経済的な要因など様々な要因があがられており、これらの問題が複雑に絡み合って虐待が発生している考えられます。

【虐待者や高齢者の性格や人格、人間関係】
 ・虐待をしている人の性格や人格(50.1%)
 ・高齢者本人と虐待をしている人のこれまでの人間関係(48.0%)
 ・高齢者本人の性格や人格(38.5%)

【介護負担】
 ・虐待者の介護疲れ(37.2%)
 ・高齢者本人の認知症による言動の混乱(30.4%)
 ・高齢者本人の排泄介助の困難さ(25.4%)

【家族・親族との関係】
 ・配偶者や家族・親族の無関心(25.1%)

【経済的要因】
 ・経済的困窮(22.4%)