高齢者虐待防止

高齢者の虐待を考える 「高齢虐待防止法」

18.4に施行された高齢者虐待防止法、みなさんの周りではうまく運用されていますか?

2007年、介護放棄による家庭での悲惨な事件が相次いでますが、何とかその原因や背景を究明し、未然防止策を考えなければなりません。ケアマネジャーの仕事を行う中で虐待という問題は、今後増加し関わりあうケースが十分あるように思われます。

 広島市で寝たきりの60歳男性が衰弱死し、妻と息子2人が先月、殺人容疑で逮捕された。大阪市でも、寝たきりの61歳の女性が死亡し、夫と長男、長女の3人が保護責任者遺棄致死の疑いで書類送検された。難病で療養中だった63歳の夫を餓死させたとして、妻が逮捕される事件も起きました。

 悲劇的なこととしかいえない!家族が夫・父親を放置し死亡させるなんて。その内容は、介護が面倒で病院の治療や十分な食事も与えられず、なんと、発見時は体重32キロまでやせ細っていたということでした。

 そのまま放置すれば死に至るかも知れないと思いつつ、介護しない。「未必の故意」による、異例の殺人容疑も、そうした事情のためだと思われます。

 三つの事件とも、家族が公的なサービスを利用しようともしなかった。

 広島の男性は、要介護3に認定されていた。施設への入所も可能だったが、市に相談していなかったという。

 大阪の二つの事件では、介護認定されるのが確実だったのに申請すらしていなかった。家庭が地域から孤立して密室状態にあり、行政との接点も欠いていたことが一因、とみられています。

 昨年4月施行の改正介護保険法で、虐待の防止や早期発見を市町村の義務とした。同時施行の高齢者虐待防止法では、虐待発見者に通報を義務づけ、市町村に家庭への立ち入り調査権限が与えられました。

 しかしながら、児童虐待と同様、それを発見するのは簡単なことではない。事件の予兆を早く察知するための体制づくりがもっとも必要ではないでしょうか。

 各自治体で民生委員や町内会、警察などとネットワークを作り、情報収集を行い、問題家庭の発見・支援が行えるシステムを早急に構築しなければならないのではないでしょうか。

ケアマネジャーであれば、高齢者の虐待に対応する機会がきっとあるかと思います。そんな時にあわてず適切な対応できればと思い掲載してみました。

 ケアマネジャーの方で、高齢者虐待に関してのご意見・優良事例等ありましたらご投稿頂ければ幸いです。皆さんで意見交換を行いたいと思います。⇒こちらまで

平成18年4月に施行された高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律